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地域で生活1 〜王子養護学校の卒業生を応援する会『ヴイの会』〜


 ヴイの会で活動されている小島さんと相原さんにお会いしてきました。小島さんは元養護学校の先生で、生徒の卒業後彼らが地域で生活できるように必要なサービスを次々と生み出してこられました。ですから、サービスはホームヘルプ、グループホーム、就労支援などなど本当に多岐にわたっています。また、福祉サービスではない「働く場」もつくってこられました。その中で面白いと思った取り組みをいくつかご紹介。

 まず、スワンベーカリー。スワンベーカリーは故・小倉昌男理事長が「障碍のある人も一般の市場で売れる製品づくりを目指すべきだ」とし、ノーマライゼーションの理念の実現のためにヤマト福祉財団とヤマトホールディングス株式会社と共に設立した株式会社です。スワンベーカリーでは、フランチャイズになってもそのコストは全くかからず、技術提供やものづくりの技術指導に対しても全く費用が発生しません。その代わり、働く障碍者にできるだけ多くのお給料を支払うこと、これがスワンベーカリー本体との約束です。福祉業界において、スワンベーカリーは大変有名ですが、1996年ごろからこのような信念で取り組まれてきたこと、その取り組みが全国展開されていること、本当にすごいことです。

 少し話が逸れました。元に戻しますね。スワンベーカリー十条店は住宅街にあり、駅からも少し距離があるので人通りが多いわけではありません。売り上げを確保するために、お店で販売するだけでなく、会社や大学、省庁でも出張販売をしたり、週替わりのパンをセットにして近所に宅配したりと販路開拓に熱心です。スワンベーカリーは始まって10年経つそうですが、その間、障碍者の給料は最低賃金をクリアしています。それを保ちながら、会社も維持していくにはこれまで大変な苦労があったこと想像に難くありません。施設の工賃が1万円くらいなのに対し、ここの給料は7〜13万円。「給料をもらえる」、「会社をつぶしてはならない」と、働く人のモチベーションも高く、みなさん一生懸命に働いているそうです。

「大変だけど、給料日のみんなの笑顔を見るとここまで続けてこられた」そう話す小島さんは、とてつもなくかっこよかった。

ヴイの会の取り組みの続きは、次回ブログで!