<< お好み焼き・鉄板焼き 朔月 | main | 地域で生活1 〜王子養護学校の卒業生を応援する会『ヴイの会』〜 >>
炭谷先生とソーシャルファーム
 炭谷茂先生に初めてお会いしたのは今年の2月に開催された「障害者の一般就労を成功に導くパートナーシップ」という国際セミナーで、「ソーシャルファーム」について講演されていた時(2009.2船谷のブログ参照)だと考えていました。でも、実はもっと前から深いかかわりがあったのです。もちろん直接的ではないんですが…。

 私は大学時代に「戦後福祉50年の終焉を意味する社会福祉基礎構造改革はとっても画期的だ!!」と熱く語る先生方から教わりました。この基礎構造改革の最大の特徴は「サービスを提供する側」と「される側」が名目上対等になったことです。そのため「国から与えてもらう福祉」から「福祉をサービスとして利用者が選べる」ようになりました。この改革は日本の福祉の世界では衝撃!そして、その基礎構造改革を中心に進めてこられたのが炭谷先生だったのです。

 先生は長年イギリスで福祉を学ばれ、ヨーロッパ社会の軸となっている「ソーシャルインクルージョン」というところに辿り着き、その考えが先生の根底にあるそうです。ソーシャルインクルージョンとは、障碍のある人・ない人、仕事のある人・ない人等々、とにかく生きているすべての人が共に生きる社会を目指そうというもの。

 先生はそのような社会を目指すために、次のようなことをおっしゃっています。「生活に直結する『働く』ということをもう少し柔軟にとらえる必要があるのではないでしょうか。現在、障碍者などの社会的弱者と言われる人たちが働く場としては、一般企業と福祉施設/作業所という二者択一しかありません。しかし、様々な人がいる限りそれらの真ん中をとった働き方のスタイルもあるのではないでしょうか。それはもちろん健常者と呼ばれている人たちにも言えることです。第3の選択肢として『ソーシャルファーム』があり、それぞれの人の考えやスタイルに合わせて働き方を選べるという柔軟性も大切にしたい」先生はそのようにお考えのようで、私も非常に共感できました。

 先生は熱い思いを実践に生かすために、現在もさまざまな活動をされています。その一つがソーシャルファームであり、2008年にソーシャルファームジャパンを立ち上げていらっしゃいます。テミルもソーシャルファームのような働く場ができるようサポートしていきたい、改めてそう思いました。