チョーク、キットパスができるまで


2/19にダストレスチョークやガラスに描けるクレパスを製造していらっしゃる日本理化学工業さんを見学させていただきました。日本理化学工業さんは、知的障碍者の多数雇用に積極的に取り組まれていることで有名です。HPによると社員47名のうち、重度知的障がい者が22名、軽度知的障がい者が10名だそうです。見学では、知的障碍者を雇用してきた経緯と考え・想いなどを大山会長におうかがいした後、実際にチョークの製造過程をご案内いただきました。

会社の素晴らしいところはたくさんありますが、社の理念や会長の考え・想いはもちろん、それらが仕事現場に浸透し、活かされているということが、私にとって非常に大きな衝撃でした。「働くこと」において前提だと考えられてきた「人が仕事に合わせる」というものではなく、それぞれの人の特性に合わせて仕事をカスタマイズし、「仕事を人に合わせている」のです。つまりは、営業や経理など知的障碍者が担うのが難しいところを障碍のない人が担い、チョーク製造のほぼすべてを知的障碍者が担っています。
また、それぞれの製造過程でもその人ができるよう工夫されています。たとえば時計を理解できない人は砂時計を使う、一人の人が一つの作業のみに集中できるよう工程を細分化するなどです。このような工夫が一般企業でなされているということが衝撃! たとえ一般企業であってもマネジメントする側がそう言った考えをもっていれば、(もちろん数々の困難はあるかと思いますが)それを行うことは可能だということです。

以前テレビで見ましたが、理化学工業さんには40年を超えて働き定年を迎える知的障碍の方がいらっしゃいます。雇用が安定し、長期的に働くことのできる環境も見習うべきところが多いと思います。
そして何より、「見ていただいたら分かると思うが、ここで働いている人たちは、仕事をやらされているという感じではなく、少なくともやりたいと思ってやっていると思う」と笑顔でおっしゃった大山会長がとても印象に残っています。実際、仕事をしている方々の技は職人の域まで高められ、また、持ち場以外の仕事も積極的にこなすなど、自分の仕事に誇りをもってやっているということが、どの人からも感じられました。

誇りをもって取り組めること、ありますか?