感性評価とカウンセリング 第1回
私たちも深層心理に迫る調査を始めて、もう3年が経過しようと
しています。そして、その深層心理をさぐる調査を始めて今回
体系化して見えるようにしました。
生活について、生死にかかわるところも含めてかかわるのが私たち
社会福祉士です。ですから人の心の奥深いところに入り、解決
しないとその人の生死にかかわるのです。逆に生死にかかわる
問題をもつ人は、そんなに簡単には心の中に入れてくれません。
それを専門的技術をもって心を開いていくのです。

深層心理に迫ると簡単に書いてある媒体もよくみかけますが
みるたび、専門職として疑問を感じます。前述のように深層心理には
そう簡単に迫れないからです。そこで、今回はどのようにして
深層心理に迫っていくか、私たちの構造化された技術を経験と
ともにお伝えしていきたいと思います。何かのお役に立てばと
思います。


第1回は傾聴技法の前段階、「面接者の姿勢」について考えて
いきます。マイクロカウンセリング技法(アレン,E,アイビィ博士による)
では「かかわり行動」といいますが、面接者の基本的姿勢は
非常に大切といえます。
それは声の調節、身体言語、言語追跡で言い表します。
(マイクロカウンセリングではその他に文化的に適した視線がありますが
実践していて日本ではあまり必要としないと思います)

この中で大事なのは身体言語と言語追跡だと思います。
身体言語とは面接時の面接者の姿勢や姿勢による意思伝達です。
例えば、極端に言えば相手がのげぞっていたとしたら、話なんか
したくはないですよね?だから適度に前に向いている必要があります。
また、「そこを話して欲しい!」って時は前のめりに意図的になるのです。
そのことにより、相手はその部分についての聴き手の興味を感じて
話をしていきます。

また言語追跡とは話をして欲しいキーワードが相手の語りの中にあった
場合、すかさずその言葉を発します。例えば・・・

相談者「・・・・なんです。ですけど私は携帯電話が気になって。」
支援者「携帯電話ですか?」
相談者「そうなんです。携帯電話が・・・・・」
というように、相手に話をしつづけてもらうことができるという利点と
相手に対して「話を聞いてますよ」という意思表示ができるのです。
これは深層心理を解明していくのにとても有効な技術です。
これを意図的に使えるか否か。意図的か否かが専門職かそうでないか
の違いであると思います。

ケースワーカーをしていた時、この技術を普段から使っていました。
これをしっかり使っていくと、当然、信頼関係をつくるのにも有効なのです。
インテークといって初回面接、最初の面接というのがあるのですが、
これは最初の30分が非常に大切です。この30分にこの技術を使って
どれだけ話を聞いて差し上げられるか、これがその後のケースワークに
大きな影響を与えます。うまく話を聞いて差し上げられれば、信頼関係
ができ、その場で泣くなどの感情を吐き出してもらえることすらあるのです。

マイクロカウンセリングにおいてはこれは本当に入口です。
しかし、それを使用するだけでもずいぶんと深層心理にせまって
いくことができるのです。そしてその深層にこそ感性が隠れていると
考えています。

次回は傾聴技法に入っていきます。