深澤直人さん 「森と水デザイン会議」


昨晩、港区のエコプラザで開催された「森と水デザイン会議」に参加し、デザイナーである深澤直人さんのお話を聞いてきました。深澤さんは音楽家の坂本龍一さんが立ち上げたmore treesの活動に賛同し、ベンチをデザインされています。昨晩はその活動のことと「エコとは?」についてお話しくださいました。話は「アフォーダンス(affordance)」にまで及び、大変興味深い時間を過ごしました。

「アフォーダンス」とは造語であり、アメリカの知覚心理学者ジェームズ・J・ギブソンによって提唱されました。生態心理学の基礎的な概念であり、簡潔に表現するには無理がありますが、「生物(人間や動物など)は、環境に実在し、意味や価値を探索することによって、日常生活や知覚・認知などを獲得する。また、生物と環境は等しい価値であり、(無意識において)互いは調和しようとする」といった考えです。

私は「調和しようとする」という言葉に強く惹かれました。
深澤さんは「デザインの輪郭」という本の中で「行為に溶けるデザイン」について述べていらっしゃいます。深澤さんのデザインは、やはり人々が無意識にとってしまう行動と調和しているのですね。だから、人々の心の中にすーっと入ってくる、そんな風に思いました。
そういう意味でも、深澤さんは非常に深いレベルで人々を捉えてデザインをされているのだと、ハッとさせられました。おもしろい。

弊社の調査は、ユーザーの生活を知り、ユーザーの語りにしっかり耳を傾けることを最も大切にしています。それは、ユーザーは自由に話をすることで、自身が気付かなかった面に気づいて更に深い話をしてくださったり、調査者がユーザーの無意識にとっている行動を見つけたりする可能性が非常に高いと考えるからです。これは、弊社が目指しているワクワクする商品やサービスをつくるために大きなヒントになり、弊社の感性評価でも重要な手法の一つです。

深澤さんのお話は、人間を生態系の一部としてとらえることで、人間のさらに深いところが分かってくるのではないかという新たな課題を提供してくださいました。
おもしろい課題にワクワクしています♪

more trees


OBJECTIFIED
OBJECTIFIED

アップル・チーフデザイナー
ジョナサン・アイヴのドキュメンタリー映画

http://www.objectifiedfilm.com/objectified-trailer/
▲予告編

工業デザインをテーマにしたドキュメンタリー映画で
他にもプロダクトデザイナーが多数出られ、
日本を代表する深澤直人さんも出演されるそうです。

楽しみですね♪ 日本公開は未定だそうで・・残念。