オーストラリア通信 その2


本日ご紹介するのは、歩行者用信号機の下部に付いている物体。これは、視覚障害者に「止まれ」と「進め」を示す付加装置である。日本ではあまりお目にかかれないが、オーストラリアにはそこら中にゴロゴロ、町中のほとんどの信号機に付いている。
日本と大きく違うのは、音を鳴らす仕組み。日本は何かの音をスピーカーから流しているのだが、オーストラリアのものは、信号機の柱を何かがトントン叩くことで音を鳴らしている。止まれのリズムは、小さい音でカチ・カチ・カチっとゆっくり刻まれる。でも、青になった途端、音量があがり、カチカチカチ……と速いリズムを刻む。私はその音を聞くと、どうも急かされている気分になり、思わず早足になった。交通戦略か?しかも、その音は、信号が青のときだけでなく、赤の時もずーっと鳴っている。つまり、鳴り止むことはないのね〜。ひたすらカチカチ鳴っているので、初めの頃はちょっぴり耳障りだったが、慣れるとそうでもない。
しばらくの間歩いていると、自分の妙な行動に気づいた。道路を渡るときに信号を見ずに渡っていたのだ。まあ!知らず知らずのうちに、信号を見ずとも音で判断して道路を渡るようになっていたのである。周りをじっくり観察していると、よそ見をしながら横断歩道を渡る人をたくさん発見!!音、聞いてますねっ。

おそらく、この装置を付けた目的は、視覚障害者が道路を渡りやすいようにということだったろう。でも、この装置は視覚に障害のない人にとっても便利なものである。マイノリティに便利な装置、実はマジョリティにも然り。これこそがまさにユニバーサルデザインの考え方である。オーストラリアには、そういった光景がごく普通にみられ、ここでも文化の差を目の当たりにした。びっくり指数、またまた上昇☆