オストメイト


毎月取材をしているバリアフリーなレストランとホテル。特に気になるのはレストラン取材時の多目的トイレの位置。39階にレストランがあっても、トイレが1階にしかなかったり、隣のビルまで行かないとなかったりすることもある。食事の前に済ませるのが原則だが、ワインを飲むにも気になって量を減らすこともあるかもしれない。

昨日取材にいった成城学園駅の駅ビル「成城コルティ」は、今年の9月に出来たばかりの新しい複合商業施設。これひとつあるだけで、「成城に住みたい」と思わせるような立派なモノでした。で、ココはさすがに新しいだけあって、多目的トイレが各フロアにある。中も今まで見たどのトイレよりもキレイ。デザインも濃い茶色と白というシンプルでカッコイイデザインに統一されていた。そして、驚いたのはオストメイト対応トイレだったこと。これも、数多くトイレを見てきたが初めてだった。しかも、これも各フロアに設置。

オストメイト(人工肛門・人工膀胱保有者)といってもいくつか分かれるようで、直腸・結腸人工肛門を「コロストミー」、回腸人工肛門を「イレオストミー」、人工膀胱を「ウロストミー」というらしい。この方たち、下腹部にパウチといわれる袋を装着します。括約筋がないので、便や尿を我慢できないためこの袋に溜めていくわけです。上記の多目的トイレは、それら溜まった排泄物を流したり、パウチの汚れや、腹部を洗浄できるシステムが備わっているわけです。

外出時にずれてしまったり、漏れてしまった場合、衣服や靴、体まで汚れて大変なことになる。一般のトイレ、多目的トイレですらこれらに対応は出来ず、洗えたとしても冷たい水で体を洗う、着替えの時にパウチを置くところすらない・・・という状況なようだ。

昨日みたトイレは他にも、子供を一時的に座らせておく椅子や、オムツを替えられるベッドなども装備。子連れの親にも嬉しい配慮。3才〜4才ぐらいまでは「そこで待ってて」といっても待っていられるワケがないので、当然トイレも一緒に入る。ちょっとでも座らせてじっとしててもらえる場所は、普通のトイレ(男子・女子関係なく)にもあった方が便利だ。

オストメイトの方々、高齢者、障害者、子育て中の人たち・・などなどいろいろな人たちの事を考えると多目的トイレの役目は大きい。ユニバーサルな観点からすると、多目的トイレを使わなくても、ある程度の設備は、普通のトイレにもあっておかしくない世の中になるべきかと思う。

このマークをみかけたらちょっと気にしてみて下さい。私も昨日、はじめて見ましたので。

社団法人日本オストミー協会